京都府医師会では、「京都府全体で良医を育てよう」という、正に「里親的精神」をもって臨床研修制度にかかわってきました。すでに「臨床研修のあり方に関する検討委員会」を立ち上げ、研修医と指導医の交流やネットワークのサポート、指導医講習会などを企画・運営してきました。

また、京都府医師会勤務医部会では、2009年12月に勤務環境調査を実施したところ、同じ研修医でも勤務環境で教育内容にばらつきがあることが分かってきました。そこで、2010年に京都で初期研修を終えた研修医が３年目以降どのような境遇にあるのか調査を試みましたが、その半数の先生の行方を把握できないことが判明しました。これでは、「京都府全体で良医を育てよう」という京都府医師会の活動をさらに発展させていくことはできません。

　そこで、京都に「縁」のある医師を京都府医師会でサポートしようという事業を立ち上げることになりました。その一つがface to faceで接する場を提供しながらメーリングリストで情報交換する事業です。

研修医諸君は、10年後の自分を想像することは難しいでしょう。その時を夢見ている人、不安でしょうがない人、いろいろだと思います。

　京都府医師会はそんな皆さんを支援するために、様々な相談や悩みに応えます。そして、京都府医師会は京都に「縁」のある研修医を見守り続けたいと思っています。