院内感染防止対策の更なる徹底のお願いについて
令和2年2月27日付にて日本医師会より下記の通り通知がございましたので、ご了知ください。
新型コロナウイルス感染症に関しては、これまでも医療機関の医師、医療従事者の感染が報告されておりましたが、新たに北海道において来院した患者(数日後に新型コロナウイルスの感染が判明)から、医師に感染したことが強く疑われる事例が発生しました。
これまで本会からも院内感染防止対策をお願いしているところでありますが、感染を知らない方が突然来院することを念頭に置いた更なる院内感染対策が強く求められます。診療にあたってはサージカルマスクの適正使用、一人の診療終了ごとの手洗いか手指消毒をはじめ、可能な限りの対策を講じてください。
また、医療機関全体の対策として、入り口での手指消毒、受付での来院者との距離の取り方、患者の動線の工夫、特に症状のある方の分離、待合室での人と人との間隔の確保、院内の換気、多くの人が触るペンなどの共用物、ドアノブやエレベーターの階数ボタンなどの頻繁な拭き取りや直接接触を避けるためのフィルム貼りと適宜交換、予約診療による混雑の軽減などの方法が考えられます。
日本医師会といたしましては、このような事態を重く受け止め、適切な受診行動等に関して国民への啓発に努めるとともに、医療機関に対して風評被害等が及ばないよう、厚生労働省に対しても国民に対する適切な情報提供を強く求めてまいります。
医療現場においては、現にマスク、手指消毒用アルコール等の医療資材が不足していることについて、本日、横倉会長より安倍内閣総理大臣に対して別添の要望書を手交し、迅速な配備等について求めたところでありますが、医療機関に対して優先的に供給がなされるよう引き続き強く求めてまいります。
つきましては、会員各位におかれましても本件についてご了知頂きます様、よろしくお願い申し上げます。
【院内感染対策に係る文書】
〇医療施設等における感染拡大防止のための留意点について
(令2.2.26(健Ⅱ291F))
http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/2019ken2_291.pdf
〇医療機関における新型コロナウイルス感染症の対応について(その2)
(令2.2.25(健Ⅱ282F))
http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/2019ken2_282.pdf
〇院内感染防止対策の更なる徹底のお願いについて
(令2.2.27(健Ⅱ293F))
https://www.kyoto.med.or.jp/info/wordpress/wp-content/uploads/2020/02/5764c647f632d3efb7c9c34800662e53.pdf