◆医療情報取得加算、医療DX推進体制整備加算の見直しについて 他

 中医協は7月17日、医療DXに関する診療報酬上の取り扱いについて厚生労働大臣に答申しました。

 医療情報取得加算は令和6年12月から初・再診時とも1点に見直し、医療DX推進体制整備加算は令和6年10月からマイナ保険証の利用率に応じて3段階に評価が分かれ、加算1は11点、加算2は10点、加算3が8点となります。

 主な内容は下記のとおりです。詳細は8月に示される予定のため、あらためて医報等でお知らせします。

 

1.医療情報取得加算

令和6年12月2日から現行の健康保険証の発行が終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行することを踏まえ、マイナ保険証の利用の有無に着目した加算の点数差を見直し、標準的な問診票や、オンライン資格確認等システムからマイナ保険証を通じて取得された医療情報等の活用による質の高い医療の評価へと見直す。

 

・現在~令和6年11月まで

 初診時 医療情報取得加算1(現行の保険証の場合) 3点

     医療情報取得加算2(マイナ保険証の場合) 1点

 再診時(3月に1回)

     医療情報取得加算3(現行の保険証の場合) 2点

     医療情報取得加算4(マイナ保険証の場合) 1点

・令和6年12月から

 初診時、再診時(3月に1回)ともに医療情報取得加算 1点に統一

 

2.医療DX推進体制整備加算

 マイナ保険証の利用実績やマイナポータルの医療情報等に基づく患者からの健康管理に係る相談対応に応じ、加算1、2、3の新たな評価区分を設ける。

 

・現在~令和6年9月まで

 初診時 医療DX推進体制整備加算 8点

・令和6年10月から

 初診時 

  医療DX推進体制整備加算1 11点

  医療DX推進体制整備加算2 10点

  医療DX推進体制整備加算3  8点

 

<マイナ保険証利用率の実績>

・令和6年10月から12月:加算1は15%、加算2は10%、加算3は5%。

・令和7年1月以降:加算1は30%、加算2は20%、加算3は10%に引き上げ。

・令和7年4月以降:年末を目途に検討、設定。

※実績の数値は適用時期の3カ月前のレセプト件数ベースのマイナ保険証利用率を用いる。ただし、令和6年10月から令和7年1月までの間は、適用時期の2カ月前のオンライン資格確認件数ベースのマイナ保険証利用率を用いることもできる。

 

 ◆近畿厚生局への施設基準に係る定例報告について-今年度から提出時期が8月に変更

 施設基準に係る定例報告につきまして、昨年度までは7月1日現在の施設基準に係る報告を7月中に近畿厚生局京都事務所に提出することとされていました(7.1報告)が、今年度からは8月1日現在の状況を8月中に提出することに変更されました(8.1報告)。

 提出方法等は近畿厚生局から8月上旬頃に送付予定の案内はがきをご参照ください。

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