会員各位
東北地方太平洋沖大地震に際し、3月12日に災害対策本部を設置し、会員の先生方に、被災地への医療支援と義捐金のお願いをしてまいりました。義捐金につきましては、すでに、2000万円を超えるご協力を得ており、現在も日々ご協力をいただいております。心より感謝申し上げます。
被災地での、被災者への医療援助につきましても、発災当初の仙台市への検視医の派遣に始まり、京都府との協力関係を構築し福島県への医療援助を進めるとともに、多くの先生方のご協力をえて、現在、第5次派遣隊として会津若松市へは第4班、いわき市へは第3班の派遣まで決定させていただいております。さらに、息の長い支援が必要と考え、京都私立病院協会、京都府病院協会をはじめ、京都府薬剤師会、京都府看護協会とも協力体制を構築し、会員の皆様からも、すでに出向していただいた先生方、また派遣に登録いただいている先生方など120名を超える先生方からの貴重なお申し出をいただいております。
しかしながら、福島県においては、病院では相当甚大な影響を受けておられるところもあると聞いておりますが、多くの医療機関では通常診療を再開され、避難所の医療活動も、ようやく地元で対応が可能な状況となりつつあるとの報告を得ております。一昨日の対策会議で検討を行い、福島県での医療活動は地元にお任せし、宮城、岩手に集中すべきではないかとの結論に至り、日医へは、JMATとして岩手、宮城の支援に回る事が可能な状況となった事を報告するとともに、昨日帰ってこられた先生方へも報告いたしました。
昨日(3月24日)、日医からは、岩手県医師会より岩手県内の医療状況の報告があり、JMAT以外の医療チームも多数入っており、3月中はこれらの体制で対応できるため、4月以降については、同一被災地に継続して医療ケアが出来る体制をお願いしたいとの要望があり、取り敢えず、被災地のニーズを十分に確認した上で対応を図りたいため、医療チーム派遣の申し出を一時中断したいとの旨連絡がありました。宮城県の状況については、不明であり日医の回答待ちの状態でありますが、3月29日におこなわれる第2回日医災害対策本部会議・拡大会議(TV会議)を受けて、今後の対応を決定したいと考えております。
昨日(3月24日)の府医対策会議では、上記の状況を考慮し、多くの先生方から医療支援のお申し出を受けており、現在ご登録をいただいております先生方の貴重なお志を可能な限り活かしてまいりたいと考えておりますが、府医でも、現段階での医療チームの派遣については第6次派遣隊以降の派遣を一時休止とさせていただきたくことを決定いたしました。4月以降の活動につきましては、決定次第ご案内いたしたいと考えております。
会員の先生方におかれましては、現状をご賢察いただき、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。